2007年6月30日アーカイブ

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ボルボという会社は、正確に言うと自動車メーカーではなく
飛行機だの、建設機械だの、船舶だの、宇宙技術だの、
ようするに動くものほとんどすべてを取り扱っているスウェーデンが誇る巨大企業体である。

その中の自動車部門が、突出して有名だったから特に日本においては「ボルボ=車の会社」というイメージになっている。


ボルボの車は、昔っから頑丈であるころが最大のセールスポイントで、「カーステレオのついた戦車」とか「快適な装甲車」とか言われ、「オカマ掘られたら、むこうがグシャグシャになった」などの都市伝説に事欠かない。そんな車だった。そしてその頑丈さを物語るこのゴツいデザインは、そのまま同社の頑固なまでの職人気質的矜持を物語っていた。

日本からの業務提携も盛んで、日産ディーゼルや富士重工などお互いフィードバックし合いながら、無骨に無骨な車を開発し続けていたわけだが、90年代末の世界的な自動車業界再編の流れで、何をとち狂ったのかフォードに自動車部門が売却されてしまった。

欧州の寒々とした工場で頑固に車を作っていた会社が、たとえばフォルクスワーゲンとかルノーではなく、アメリカのよりによってフォードに買収されたときはきっと徹底的な合理主義と採算最優先主義にボルボは飲み込まれて行くと、業界内では悲観論が湧き上がった。それはそれでフォードに失礼な話ではあるよなあ。

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富士重工に至っては、ボルボとの業務提携解消の検討に入った(のちに見送り)そうだから、もうすっかりフォードは車の世界における悪の帝国扱いである(当たらずも遠からずだが)。案の定、グループ共通のフォーマットを使用した車作りになったボルボは往年の雰囲気を失い、途端にバタ臭いラグジュアリーカー路線になると、2002年にさらにフォード主導の設計部門再構築により、いわゆるボルボらしさは完全に払拭されてしまった。

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フォードは買収した会社を、PAG(Premium Automotive Group)という組織にまとめて事業展開していて、日本においてボルボはPAGインポートという会社の中の一部門としてボルボカーズ・ジャパンという名前で、さもボルボの日本支社のような表現で宣伝されているが、実はもうボルボカーズジャパンという会社はすでになく、販売戦略上名前を残しているだけである。

まあオンザエッジがライブドアを買収して、社名だけ残しておいてるようなものか。


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