2008年11月 8日アーカイブ

Hamann Volcano SLRマクラーレンハーマンと言うと、BMWとかポルシェなどのドイツ車を筆頭に、フェラーリやランボルギーニやアストンマーチンといった車まで手がけるドイツのチューニングメーカーなわけだが、国内外を問わずチューナーというのは、スタイリングでも差別化を図る中でハーマンというところは

「何でもガルウィングにしちゃう会社」

という認識でほぼ充分だと思う。
ちなみにこの車の場合元々ガルウィングなのでヒンジの加工の手間ははぶけたかもれないが。

Hamann Volcano SLRマクラーレン

ドイツ人のデザインに対する意識とは、「もっとも機能的なものがもっとも美しいデザインである」というピニンファリーナ全否定みたいな質実剛健なもので、ドイツ車の美しさとは基本的に機能美を意味する。

なので往年の一部のケーニッヒスペシャルズみたいな思想は例外的なものだと思っていた。



Hamann Volcano SLRマクラーレンまあアウディもランボルギーニを買収してR8みたいな車を出すようになったくらいだから、今のハーマンみたいな「派手路線」もアリなのかもしれず、ついにメルセデスのハーマンチューンドとして、ハーマンVolcano SLRマクラーレンが登場した。もっともSLRマクラーレンの場合、ドイツ車でありながら生産はイギリスのマクラーレンの工場で生産されているから、厳密なメルセデス(=ドイツ車)という位置づけをしてはいけないのかもしれないが。


布団が干せそうな巨大なGTウィングが異様な大迫力だ。

Hamann Volcano SLRマクラーレン
フロントタイヤの後ろにざっくりあけられたスリットはフロントエンジンの特権で、左右6本出しのマフラーの取り回しもこの車の大きな特徴である。マニホールドなんかどうなってるんだろ。

しかしなーんかカッコ悪りぃなあという印象がぬぐえない。



Hamann Volcano SLRマクラーレン日本においてこの手の車、つまりメルセデスのクーペを乗りたがる人種というは大体限定されると思う。それはその人の「職業」というより、その人の「性格」でだ。

なんか好戦的(ケンカっ早い)で自己主張(目立ちたがり)の強い人たちがフェラーリよりもこの車を選ぶ傾向にあるように思う。IT長者とか水商売とか芸能人とか。まああえてそれらを総称してヤクザと呼ばせてもらうが。野蛮というよりは下品という意味で。


カーボンコンポジットによるモノコック構造は、それ自体は非常に高価であるがスポーツカーの開発において革命的な発明だった。そしてそれは次第にエアロパーツなどの外装にまで範囲を伸ばしていったのだが、本来カーボンのもっとも大きな利点は、剛性の向上と軽量化にあったはずなのに、近年のいろんな車に対するカーボンの使われ方というのは、「高価な素材をふんだんに使った」というステータスが先に立っている気がしてならない。

そういう意味で、この車のカーボン武装につっこみを入れるとしたら、
「こんなに使うなら車体をもう少し小さくしろよ」と言ったところか。
Hamann Volcano SLRマクラーレン
でなければ、湾岸ミッドナイトのブラックバードみたいに前後のボディをぶった切って全部カーボンにしちゃうくらいの気概を見せて欲しいよなあ。

このアーカイブについて

このページには、2008年11月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年11月 2日です。

次のアーカイブは2008年11月11日です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01