2008年11月23日アーカイブ

フェラーリ360GTデイトナのサムネール画像
厳密にはフェラーリに「フェラーリ・デイトナ」なるモデルは公式には存在せず、この車の正式名称はフェラーリ365GTB/4である。なぜデイトナと呼ばれるかと言うと、かつて当時フェラーリがデイトナ24時間レースにおいて、1着から3着までを独占したからだそうだ。

なのでこれが筑波24時間レースだったらフェラーリ・ツクバと呼ばれていたということか。


フェラーリ・365GTB/4 デイトナ前身の250GT系から、より迫力を増して、70年代にしてロングノーズ・ショートデッキの究極完成形と言っていいデザインだと思う。ロングノーズ・ショートデッキというのは駆動方式がFRであるスポーツカーの理想的デザインである。
この手のデザインにおいて、フェラーリ250GTやフェアレディZは基本的にジャガー・Eタイプのデザインをかなり踏襲したものとなっていたが、このデイトナは完全に次の次元だった。

フェラーリ365GTB/4 デイトナ
しかしこの車の美しさたるや、のちにF40なんてもんを生み出す人間と同一人物のデザインとは思えない。

これ以降550マラネロの登場まで待たなくてはいけないフェラーリの「とりあえず最後の」FR車であるこの車は1968年の登場から1500台に満たない数しか生産されなかったという。それでもこの時代としてはかなりの生産台数だとは思うが。


フェラーリ365GTB/4 デイトナ

僕が昔いた会社にもこのデイトナが入庫したことがあった。今回のリトラクタブルライトの後期型ではなく、プラスチックカバーの4灯タイプの前期型である。

実際に目の前にいるデイトナは、かなりボロボロだったしリアのクオーターガラスの処理なんかかなり適当だったのだが、運転席のしまったイメージは今のえげつない商売人のフェラーリではなく、乗り手のことなど何ひとつ考えない乗りにくそうな、そしてレースカーよりのそれだったのをよく憶えている。

 

そして何よりフロントからリアまでの流れるような美しさは、FRスポーツカーにおいて40年前にすでに完成されていた一つの「最終定理」だった。

フェラーリ365GTB/4 デイトナ
馬力や最高出力で上回っていても、美しさの面でこの車を上回るFRスポーツカーは40年経った現在に至るまで、フェラーリからすらも、いまだ生まれていない。

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