2009年4月19日アーカイブ

朝日新聞の記者が、福田元首相が北京五輪への選手に対して「せいぜい頑張ってください」と言ったことに対して、揚げ足を取ろうと問題発言扱いしたら「せいぜい」という言葉は嫌味を意味するものではなく、本来は激励を意味するものなのを知らなくて、かえって自分のバカさ加減を露呈するというブーメラン現象が起きたのは去年の話わけだが。

Hamann Volcano SLRマクラーレン


ところで最近、ドアが上に開く車が多い気がする。特に欧州産スポーツカーに。それまでこういうドアってのはランボルギーニのお家芸だったわけだが、フェラーリがエンツォでそういうドアを解禁しちゃったからというのは無関係でもないような気もする。




ランボルギーニ・ムルシエラゴ


もっともエンツォは奥山清行のデザインで、奥山は年齢的にスーパーカー原体験世代なので、明らかにデザインのコンセプトにカウンタックのアレがあったはずだ。とりあえず欧州人はエンツォ以降、それまで黙殺し続けていた上開きドアが突然大好きになった。



日産R35GT-R


ちなみにこのGT-Rも、はるばるドイツくんだりまで持ってこられてドアをこんな風に改造されてしまうとは夢にも思わなかっただろう。





日産R35GT-R
ところで、こういうドアの開き方を、「ガルウィング・ドア」と一般的に言われるが、厳密にはこう言うのは「ガルウィング」とは言わず、「スウィング・ドア」と呼ぶのが正しい。

「ガルウィング・ドア」と「スウィング・ドア」の定義は、ドアのヒンジの位置で変わる。フロントタイヤの後ろにヒンジがあるのが「スウィング・ドア」で、ヒンジが屋根にあるのが本来の意味での「ガルウィング・ドア」なのだ。

ただし、ただでさえバカ重いドアを、真横に真上に開くとなると、それを支えるヒンジやスプリングを屋根につけるために相当の強度を要求されることとなる。そうなると剛性とかも考えると恐ろしく頑丈に作らなくてはならない。このため、マルチェロ・ガンディーニがカウンタックに持ち込んだ発想は革命的ですらある。

こうして、スウィング・ドアは一気に広まり、本来のガルウィング・ドアはあっさり駆逐されていったわけである。



というわけで、これが正しいガルウィング・ドアである。あともう1台アメリカかどこかで、ガルウィング車があったような気がするけど名前は忘れた。要するにそれくらい駆逐されてしまったわけだ。

まあでも、デザイン的には非常にカッコイイので、これからも欧州自動車メーカーには、せいぜいガルウィング車を作っていただきたいと思う。

メルセデス・ベンツ300SL

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