2009年12月23日アーカイブ

ゲンバラ・エンツォ
「ああなるほどね」と思ったのは、この車はドバイの大金持ちがゲンバラに特注した世界に一台のカスタムと聞いたとき。うーん、ただでさえ悪趣味な車を一層ここまで下品にするとはゲンバラ恐るべしだなあ。

元々ゲンバラとはRUFとかと並ぶドイツのチューニングメーカーで、エアロパーツも秀逸な出来のものが少なくない。しかしエンツォにこれをやるとは頼む方も頼む方だが作る方も作る方。

ゲンバラMIG-U1 そもそもポルシェ専門でやってるゲンバラだけど「とりあえず注文が来れば何でも作るよ」ってとこなのだろうか。意外と節操ないのはやはりこの不況には勝てないってことか。そうして有り余る石油を持つ国の成金が、これでもかと石油を撒き散らす車を魔改造して砂漠を乗り回すわけですね。すごいなあ不毛さが。

マフラー部分の処理がゲンバラっぽいんだけど、それにしてもまともに考察する気にもならないエクステリアだこと。

ゲンバラ・MIG-U1

元々僕はエンツォという車に対しては、開発の経緯にしてもデザインにしてもまったく魅力も思い入れも感じていないから、約500台しか生産されなかったとか言われても、あらそうってしか思わないし、そのエンツォを惜しげもなくぶった切ったからと言ってもやはり思うのは「あらそうですか」ってだけである。




ゲンバラMIG-U1
ただ、この何だかコタツの下に敷くマットみたいな感触のインテリアはちょっとだけいいかも。運転している最中にクシャミが出たらここで拭いちゃおうとか。


ちなみに未確認だが、このMIG-U1 はエンジンとか足回りは現状のエンツォのままだそうだから、メーター周りの補器類は特に見当たらない。


車の美しさというのは、多かれ少なかれ必ず「機能美」に起因のだが、元々それがないエンツォという車にエアロパーツをつけたところで、それは現実の自動車の「かっこよさ」ではなく、特撮ヒーローの乗る車の「かっこよさ」しか得られないという好例ですな、この車は。そもそも「もっとも美しい工業製品はもっとも機能的であるべき」という哲学が、車からハサミに至るまでありとあらゆる工業製品に反映されているドイツの会社の仕事とは思えないんだが、やっぱり不景気なんですかねえ。

ゲンバラMIG-U1

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